趣味を見つけて徘徊対策
徘徊対策は、認知症の方を介護する際に抱える問題の1つです。適切な対策が取れれば、介護の負担が軽くなります。徘徊とは、認知症の中核症状の影響で現れる症状の1つです。徘徊により、事故に遭うリスクがあり、怪我をしたり、長時間歩き回って衰弱し、生命の危険に陥ることさえあります。ですから、徘徊を簡単に考えてはいけません。
徘徊が起こる原因はさまざまですが、不安やストレスが原因で徘徊することは少なくありません。認知症の人は、特に周囲の環境変化、知らない場所に連れていかれると強い不安やストレスを感じます。介護のために引っ越したり、施設に入居するなど環境が変化すると徘徊が起こりやすくなります。
不安やストレスを軽減させると、徘徊が治まることがあります。趣味や仕事などいきがいを見つけるのは徘徊対策に効果的です。長年取り組んできた趣味や仕事なら、すぐに勘を取り戻して没頭できるようになります。新しい趣味を見つける手助けもできるでしょう。もともと絵を描くのが好きな方には、大人のぬり絵などをプレゼントしてみるといいかもしれません。手先が器用な方には手芸や編み物を勧めてみましょう。
指先を動かすことは、認知症抑制にも効果的です。歌うのが好きな人には、カラオケがいいかもしれません。近所のカラオケサークルに入ったり、レクリエーションにカラオケのあるデイサービスに行くのもいいでしょう。趣味に没頭すると、脳が活性化し、気持ちがリラックスして徘徊が少なくなるでしょう。